まぶしい光が降り注ぐ公園。 大きなボールを抱えて「行くで!!」のひと声で、友だち数人と一目散に目指す場所。 買い物の帰り道、レジ袋の中身を気にしながら、掌にかかる重みを言い訳に「ちょっとね…」と笑いながら先客のいるベンチに腰をおろす場所。 約束と約束の合間に「コーヒーにも飽きたな」と、本を開く場所。 「あの人は、今日もいるかな?」と、散歩仲間と語らうことが心の張りになる場所。 子どもにも、大人にも親しまれる小さな公園たちは、けれど、太陽とともに次の日がくるまで意識の外へ追いやられる。 人の関心をなくした公園たちは、淋しげな明かりに凛とした表情を 浮かび上がらせる。 |
中面の特集は、夕暮れから夜にかけての時間帯の公園を、なかでも遊具に注目し、マニアックな視点で取材してみました。子ども心を忘れない大人が、遊び心いっぱいで、観察・編集しました。 |